ストレッチをする目的と効果

一番の目的は関節可動域の向上

柔軟性を高める

ストレッチは可動域を広げる=柔軟性向上のために行います。

一般的に柔軟性は、関節やその周りにある筋肉・腱・靭帯などの柔らかさのことを指します。

関節のやわらかさは関節の形状と構造に規定されますが、まわりにある組織が柔らかいほど関節は動きます。

関節が動く範囲を「関節可動域」といいます。

普段その範囲は、関節をいっぱいに伸ばしてから最大に曲げたときの距離や角度、つまり、最大進展から最大屈曲までの関節が動く範囲を指します。

ストレッチの目的は、関節が持っている生理的構造の範囲内で、この最大進展から最大屈曲までの範囲を拡げることです。

その過程で、筋肉は伸ばされ緊張がほぐれ、気分もリラックスします。

筋肉が正常な長さに戻り、緊張がほぐれると筋機能も改善し、たとえば血液の環流を促すポンプ作用(ミルキングアクション)なども向上します。

動的柔軟性は動的ドリルで

ただ、一般的なストレッチでは、関節が動く範囲で表される「静的柔軟性」を向上させることはできますが、関節が動くスピードを表す「動的柔軟性」まではなかなか向上させることができません。

動的柔軟性を向上させるには、筋力トレーニングや関節の動きに合わせた動的なストレッチを行う必要があります。

静・動両柔軟性が増すと動作も正確かつ早くなり、パフォーマンスも向上し、傷・障害の予防にも役立ちます。

ただし、肉離れや捻挫などの予防には筋力強化が欠かせません。

ストレッチの種類

静かに伸ばすのか、動きの中で伸ばすのか

可動域を拡げる運動

腱や靭帯を含め、筋肉組織を伸ばし関節可動域を拡げる運動を、ストレッチあるいはストレッチングといいます。

伸び縮みする素材を表す英語「stretch」(ストレッチ)からきています。

ストレッチは、静的ストレッチ(スタティックストレッチ)、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)の2つに大別できます。

 ゆっくり伸ばす「静的」

静的ストレッチとは、反動やはずみをつけたりせず、自分の動きとポジショニング(姿勢どり)で目的の部位の筋肉や腱をゆっくり進展させ、一般的には10秒から20秒ほど静止する方法です。

これが、スタティックストレッチと呼ばれる方法です。

通常、ストレッチという場合は、このスタティックストレッチを指すことが多いようです。

動きの中で伸ばす「動的」

動的ストレッチとは、動きをつけたり反動を利用したりして行うストレッチで、バリスティックストレッチやダイナミックストレッチと呼ばれるものがあります。

動的ストレッチは、動作の途中あるいは反動の過程で筋肉を伸ばすので、目的とする動作の前後に補助動作が入る複合動作になります。

動作(運動)の過程で筋肉を伸ばすので、一時期、安全性の問題が指摘されたこともありました。

ですが、実際の動作や運動刺激に近く、ウォーミングアップのためのストレッチに適していると再評価され、現在は実戦向きのストレッチとして利用されることが多いようです。

 

このように、運動前後だけでなく普段からスタティックストレッチやダイナミックストレッチをすることで、代謝も上がり頭もすっきりするので、ぜひ普段からたくさんのストレッチをして効果を確認していきましょう。