つらい痛みは血流低下が引き起こす

慢性的な肩こりや腰痛、頭痛あるいは強い疲労感・・・

近年こうした症状をを訴える人が増えていて、その層はいまや10代の若者にまで広がっています。

 

これらはケガや障害によるものではなく、医師にも原因不明と診断されがちな症状です。

処方される薬を飲んだり湿布したり、マッサージなどにも通ったりするものの、緩和されるのはわずかな期間。

すぐに痛みや不調がぶり返します。

根本原因を踏まえた効果的な治療ができないから、悩みは消えないのです。

痛みや不調から解放される鍵は血流にあり

痛みや不調が発生する原因のひとつに”虚血”(きょけつ)があります。

“虚血”とは、血液のめぐりが悪くなし、健康維持に必要な酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡らくなった状態。

体は部分的に酸欠状態に陥ります。

すると迫りくる危機を知らせるために「栄養がたりない!」「酸素がたりない!」と、脳に警告の危険信号を送り続ける状態に。

これが痛みとして体感されるのです。

 

さらに”虚血”によって血流が滞ると、リンパ液などの流れまで悪くなり、体内に生じた老廃物が排出されにくくなります。

すると痛みの原因となる疲労物質も排出されにくくなり、これが滞留すると体は痛みを増幅する負のスパイラルに突入。

痛みだけでなく疲労感もますます強まり、こり、倦怠感、冷えと言った不調まで引き起こします。

局部的な治療や投薬でごまかすだけでは、症状は改善しません。

今、抱える原因不明の痛みから解放されるためには、血流を回復させることが不可欠となってくるでしょう。

血流低下の原因は「筋膜」の異常にあり

なぜ局所的に血流が低下し、虚血を引き起こすのでしょうか。

原因はいろいろ考えられますが、最も多くの人に当てはまるのは、生活習慣や癖によって生じた体の偏りです。

たとえば右足ばかり上にして組む、体の右側に置いた書類を見ながら長時間パソコンに向かい合う、いつも同じ腕にバッグを持つ、あるいは一方の脚だけに体重を乗せて立つ・・・など。

ちょっとした癖でも、365日の間、何年も続ければ負担の集中する部位が出て、そこに疲労が溜まります。

結果、筋肉は硬くなり、体の組織を包んでいる体内の膜、「筋膜」にも、ねじれや縮み、癒着といった減少が起きるのです。

実はこの筋膜は血流と密接な関係があります。

血管は筋膜と複雑に絡み合いながら、全身くまなく張り巡らされています。

ところが筋膜がねじれ、縮み、癒着すると、やがて小さなコブ状の組織になり、これが血管を押しつぶして部分的に血流を悪化させます。

筋膜リリースメソッド

「筋膜のねじれや縮み、癒着から体をリリース(解放)し、痛み知らずの体を手に入れる」

これが筋膜リリースメソッドです。

ほかの療術にはない優れた点として、正しくおこなえば確実に筋膜を正常な状態へと導くことができます。

では正しくとは、どんな手順でしょうか。

体に染み付いた姿勢や癖などによって、筋膜にねじれや縮み、癒着ができるのですが、これをほぐすには繊細な感覚をもつ手で、体の表面から内部に向けて刺激するのが最も効果的です。

まず頭に浮かぶのは、押したりほぐしたりするマッサージでしょう。

大きな効果を生むのは「押し伸ばす」

マッサージにはこわばった筋肉をほぐす効果があります。

しかし筋膜リリースのターゲットは筋肉ではなく、それを包つつ周囲の筋肉や軟部組織まで覆い尽くす薄い筋膜。

膜なので局所的に強く刺激するのではなく、できるだけ広い面積を伸ばすことが必要なのです。

こうすることで体の奥にまで張り巡らされた筋膜のねじれたり硬く縮んだりした部分を伸ばせます。

さらに、適度な圧力で抑えることで刺激を加えるのが、筋膜をリリースする上で効果的です。

つまり、ただ上から押すだけではなく、伸ばして圧をかけるという2つの要素を組み合わせたアプローチをします。

筋膜を張った状態のまま圧をかける動作を「押し伸ばす」と呼びます。

ストレッチの伸ばす効果とマッサージの緩める効果を合わせ、広く、深く、ねじれ固まった筋膜を解きほぐす

っといったイメージで、筋膜をリリースしていきましょう。